【幸せ老犬生活】犬の「認知症」って?困った行動=ボケと決めつけないで!
犬の「認知症」って?困った行動=ボケと決めつけないで!
認知症の診断は慎重に!
人間と同様、犬も脳が老化して認知症(いわゆるボケ)のような症状が出ることがあります。3歳以上の犬に多く、加齢とともに増加する傾向があるようです。
症状としては、飼い主さんがわからなくなる、排せつに失敗する、夜に眠れずに吠え続けるなどが代表的です。
ただ、こうした行動=すべて認知症というわけではありません。例えば、飼い主さんがわからないのは単に目や耳、鼻の機能が衰えたからというケースもありますし、夜鳴きをするのは目が見えなくなって暗くなると不安だからということも考えられます。
認知症の症状は、シニア犬の体の機能が衰えたことによる困った行動と似ているので、見きわめることが大切。なんでもボケのせいにしてしまっては、病気やちょっとした犬の変化を見逃してしまうので気をつけましょう。
認知症の原因や予防・治療法は?
実際に認知症になる犬は少ないといわれていますが、柴犬などの和犬や、和犬の雑種が認知症になりやすい傾向があるようです。
「うちの子もしかして……」と思ったら、まずは動物病院で検査を。ただし、シニア犬の問題行動をなんでも「ボケ」で片づけられてしまうケースもあるので、シニア犬や認知症に詳しい獣医師に相談することをおすすめします。
人間の場合と同じですが、犬の認知症のはっきりとした原因や治療法は明らかになっていません。しかし、頭を使った遊びや散歩、犬同士や飼い主さんとのコミュニケーションなど、外部からの刺激を増やすことは脳の老化予防に有効だといわれています。日頃から意識的に行ないましょう。
認知症の代表的な症状
現在の状況が把握できない
今自分がどこにいて、誰と接しているのかなどがわからなくなる。
飼い主やほかの動物との接し方が変わる
飼い主さんに攻撃的になったり、ほかの犬に興味を示さなくなる。
睡眠周期が変わる
体内時計が狂って夜に寝れなくなってしまい、鳴き続けることも。
排せつの失敗をする
自分で排せつコントロールができなくなってしまう。
活動性の変化
身体機能が低下し、今までできていたことができなくなる。