【幸せ老犬生活】幸せ介護マニュアル5入浴の介護

【幸せ老犬生活】幸せ介護マニュアル5寝たきりの介護

愛犬が寝たきりになってしまったら、床ずれ対策をきちんと行ないましょう。床ずれの進行は早いので、もし床ずれができてしまったら悪化をしないよう、毎日患部を洗い流してあげることが大切です。

愛犬を幸せにするポイント

  • 寝たきりになったからといって、寝かせたまま放っておかず、昼間は体を起こす練習をする
  • 一日のほとんどを寝て過ごすので、やわらかい寝床をつくり、快適に過ごさせてあげる

床ずれ対策を考えよう

寝たきりになってしまったら、一日中寝床で過ごすことになるため、やわらかくて清潔に保ちやすい、快適な寝床を準備する必要があります。

飼い主さんが常に目の届く場所に寝床を置いてあげると、異変にも気づけますし、犬も安心するはずです。

その際に一番気を付けたいのが床ずれ。これは皮膚が寝床と接してすれてしまったり、体重のかかる部分に血液が行かなかったりして、その部分の皮膚が壊死してしまうことで起こります。

床ずれの進行度合いを参考に、床ずれの兆候が見られたら直ぐに受診しましょう。

床ずれ予防には、2~3時間おきに体の位を変える必要がありますが、それを続けるは大変なことです。飼い主さんの手間を省くため、床ずれになりにくい良質な低反発マットを寝床に使用するのがいちばんです。

床ずれの進行度合い

レベル1:毛が薄くなる

寝床に当たっている部分の毛が折れたり切れたりして、毛が薄くなって薄っすら禿げてくる。

レベル2:皮膚が赤味を帯びる

寝床に当たっている部分の毛が薄くなるだけでなく、皮膚が赤っぽくなってくる。

レベル3:水ぶくれができる

皮膚が薄くなって白っぽくなり、ブヨブヨとした感触の水ぶくれができる。

レベル4:患部から液が出る

水ぶくれが破れて皮膚に穴があき、浸出液というジクジクとした液体が出始める。

寝返りが打てない時は

ずっと同じ体勢で寝ていると、床ずれができてしまうため、サポートして寝返りを打たせてあげてください。

ただし、寝かせたまま足を上にして引っくり返すと、内臓の位置がずれたり、食道にたまったものが逆流したりする危険性があるため絶対NGです。

犬を持ち上げられるのであれば静かに抱きあげて寝返りを打たせますが、持ち上げられない場合は以下を参考にしてください。二人いる場合は、マットなどを使用してそれぞれが上と下を持ち、ゆっくりマットごとひっくり返すと簡単です。

大型犬の場合は、犬のおしり側から片手で腰を、片手で後ろ足をまとめて持ちます。

まずはおしりを上げ、後ろ足が地につくように少しずつ回転させます。

後ろ足と腰を持って、引っくり返します。完全に逆方向にひっくり返るように、体全体をゆっくり回転させます。

やわらかい寝床をつくってあげよう

寝たきりの子の床ずれ防止には低反発マットレスを敷いてあげるのが一番です。多少値段は張りますが、老犬に差し掛かった頃から使えば値段分の効果は得られるはずです。

動き回る可能性があるなら、角が無く倒れる心配のないサークルで囲います。隙間ができないよう、タオルや毛布で埋めておきましょう。

床ずれができた時には

用意するもの

  • 人間用オムツ(生理用ナプキンや尿もれパッドなどでもよい)
  • 穴のあいたビニール袋(水きり袋)
  • サージカルテープ
  • 管状包帯(伸縮性があり、筒状のもの。ネット包帯や靴下などでも良い)

床ずれが悪化すると、患部の表面から浸出液という透明のジクジクした液体が出てきます。この浸出液には、傷を治すために重要な物質がたくさん含まれており、これを利用して治療する方法を「ラップ療法」といいます。

ここでは、床ずれの患部にオムツなどの吸収体でつくった床ずれパッドをあてて治療するラップ療法を紹介します。

患部を毎日洗い流し、清系に保つことも大切です。

1.オムツを床ずれの大きさに切ります。吸収体のあるものなら生理用ナプキンなどでもOK。

2.傷口を密閉して蒸らす役割を果たす穴の開いたビニール袋を、切ったオムツより一回り大きく切ります。

3.吸収体がある方の面にビニール袋を重ね、裏側の四辺をサージカルテープで止めます。

4.股ずれがある場合は、オムツのかわりに薄いペットシーツを使い、股ずれ用も作ります。

5.吸収体が患部に当たるように床ずれ部分にパッドを置き、サージカルテープで止めます。パッドをつける前に、床ずれ部分を水でよく洗いましょう。

6.股ずれがある場合は、股ずれパッドを患部にあて、サージカルテープで止めます。

7.管状包帯を後ろ足の長さ×2+腰回りの長さに切ります。管状包帯の中央部分を腰回りの長さ分切って開きます。中央を切る時は切り込みを入れてから切ると良いでしょう。

8.管状包帯を片足に通し、切り開いた部分は腰回りに巻き、先の筒状になっているところをもう一方の足に通します。

9.股ずれパッドもずれないように、管状包帯を整えて完成。オムツをする場合は、この上からします。

体を支えて顔を上げている時間をつくろう

いくら寝たきりになったからといって、横になった状態のままにしておくと、体はどんどん衰えるばかりです。

可能であれば時々は毛布やクッションを使って顔を上げさせ、フセの姿勢をとるリハビリタイムをつくりましょう。日中に体力を使って軽く疲労させることにより、昼夜逆転を防ぐ効果もあります。

腫瘍ができた場合の保護パッドのつくり方

腫瘍が大きい場合は、広げたときに平らになる尿もれパッドを使います。

体の表面に腫瘍ができた場合も、横になった時に腫瘍が当たらないよう、パッドを当ててあげましょう。作り方は床ずれパッドと同様ですが、ここでは尿もれパッドを使います。

腫瘍が大きい場合は、広げたときに平らになる尿もれパッドを使います。

周囲のひだを切り腫瘍の大きさに切ります。腫瘍が大きければ2つ作りテープで繋げて使います。床ずれパッドと同様にこれを水きり袋などで巻き、テープでとめて完成です。