【幸せ老犬生活】愛犬とお別れのときがきたら必要なこと

【幸せ老犬生活】愛犬とお別れのときがきたら

死と向き合い、最期まで見守って

悲しいことですが、いつかは愛犬とお別れする日がやってきます。

楽しい記憶としてあなたを支えてくれるのか、悲しい記憶として残ってしまうのかは、最期をどのように迎えるかがとても大切です。

悔いを残さないためにも、これから何をしてあげられるか、家族で考えてみましょう。

愛犬が亡くなったら、時間をかけて心の整理をしていきましょう。とてもつらいですが、大好きな飼い主さんがいつまでも悲しんでいるのを愛犬が喜ぶはずはありません。

泣きたいだけ泣き、ゆっくり愛犬の死を受け入れていってください。

悲しみを乗り越えるための心得

ペットロスは、動物を飼っている人なら誰もが経験することです。悲しむことを恐れず、向き合っていくことを考えましょう。

生前から日々のお世話をきちんとする「こうしておけばよかった」という後悔は、ペットロスの悲しみをより深くします。

悔いが残らないよう、今できるお世話をしっかり行ない、愛犬との毎日を大切に過ごしましょう。

生前から心の準備をしておく

「愛犬の死」を考えるのはとても辛いことですが、死を意識することで、今大切にしたいことも見えてきます。

愛犬をきちんと見送るためにも、心の準備をしておきましょう。

泣きたいだけ思い切り泣く

大切な家族を失って悲しくない人なんていません。悲しみを我慢したりせず、泣きたいだけ泣きましょう。

きちんと悲しむことで、気持ちの整理もつきやすくなります。

お別れの儀式をして心の整理をする

お別れの儀式は、愛犬の供養をする場であると同時に、残された人が気持ちを整理していく場でもあります。

きちんと悲しみ、きちんとお別れをいうことが大切です。

家族で悲しみを共有する

ひとりで悲しみを背負っていると考え方もネガティブに陥りがちです。
家族や知人と話をして、気持ちをわかってくれる人と分かち合うことが大切です。

ペットロスを癒してくれる一冊

「ありがとう。また逢えるよね。」横田春正

動物のために出家した著者が、ペットロスについて心をこめて語った処方箋です。自身の体験やペットロスに関するアドバイスが、心を軽くしてくれます。(四季社)

「いつでも会える」菊田まりこ

大好きな飼い主さんを突然亡くした犬のシロが、悲しみを懸命に乗り越えようとする姿に胸を打たれます。
会えなくても、心の中で生き続けることを教えてくれる一冊。(学習研究社)

うちのこにあいたくなったときよむ、ほん

会いたくなった時に虹の橋の子を感じる方法など、ペットロスのカウンセリングの本(Independently published)

心の整理として愛犬を納得のいく方法で送り出しましょう

愛犬が死を迎えたら、今までの感謝の気持ちをこめ、体を奇麗に拭いてあげましょう。

バスタオルで体を包み、埋葬を行なうまでは自宅の風通しのよい涼しい場所に安置します。

暑い時期は冷房を入れるか、保冷剤で冷やすと良いでしょう。

犬の埋葬方法は火葬か土葬に分けられます。

現在は、衛生上の理由や住宅事情により火葬することが多く、遺骨は納骨するか自宅に保管します。

しかし、愛犬を見送るのに決まった形式はありません。自分の納得のいく方法で送り出してあげることが大切です。

愛犬登録の抹消手続きを忘れずに

愛犬が亡くなったら、畜犬登録を抹消しなくてはいけません。

地方自治体に「動物死体届出書」を提出しましょう。書類の提出には、登録番号、狂犬病注射済書が必要なので、忘れずに持って行きましょう。

血統書のある犬は忘れずに行うこと登録団体にも連絡が必要です。

火葬の方法

民間が運営するペット霊園、または地方自治体で行うことができます。内容や料金は施設により異なるので確認をしましょう。

地方自治体

自治体によって対応は様々です。動物専用の火葬炉を持っているところもあれば、可燃ゴミとして焼却処分されてしまうところもあります。お骨の引き取りはできません。

自宅に埋葬

私有地に十分なスペースがあれば土葬することもできます。
1m以上の深さの穴を堀り、遺体はダンボールや木箱に入れて埋めましょう。ただし、伝染病だった場合は必ず火葬します。

民間業者

ペット霊園での主な火葬方法は、ほかの動物といっしょに火葬する合同葬、係員が個別に火葬する個別葬、飼い主がお骨を拾うことができる立会葬儀などがあります。

自治体での火葬に比べると費用は高くなりますが、火葬だけでなく葬儀や読経を行なってくれたり、位牌や戒名を用意してれたりと様々なスタイルが選べるのが魅力です。

自宅で葬儀を行なってくれる自宅葬ができる業者もあります。料金は犬の大きさや業者によっ、かなり異なります。いくつかの業者を調べてみると良いでしょう。

どこにお願いしたら良いの分からないときは、動物病院に相談するとよいでしょう。

納骨の方法

火葬後にお骨を持ち帰ることができたら、安置場所を決めましょう。自宅に置く以外に、納骨堂や墓地に安置することもできます。

人と同じお墓に入れることはできますか?

多くの霊園では、これまでの慣例から人と動物を同じお墓に入れることを禁止しています。
しかしペットとの関係が親密になっている近年は「ペットと同じお墓に入りたい」と希望する飼い主さんも多くなっています。

それにともない、人と動物をいっしょに埋葬できる霊園も出てきました。まだ数は少なく、霊園のある地域も限られていますが、ペット可霊園は年々増加傾向にあります。まれに寺院墓地でも可能なところがあります。

ペット霊園

多くのペット霊園では、納骨堂、墓地、どちらにも対応しています。納骨堂は棚の一画を借りてお骨を安置する方法で、安置年数が決まっている施設もあります。お墓は合同墓のほか、個別でお墓を作ることもできます。

お寺の納骨堂

最近ではペット専用の納骨堂を設けているお寺も見られます。お寺により形式も違うので、事前によく調べましょう。